【2024年5月】webで公開された読み切りマンガ5選

先月にwebで公開された読み切りマンガで面白かったものを5つほど紹介する。
2024年2月→https://ryokageyama.com/blog/1236/
2024年3月→https://ryokageyama.com/blog/1302/
2024年4月→https://ryokageyama.com/blog/1338/
webサイトでの公開時期が2024年5月となっているものが対象で、元々の発表媒体や時期は問わない。選ぶまではだいぶ前に終わっていたのだが、記事にする余裕がなく、危うく6月が終わるところだった。

下元朗「YANKEE MATCH」(2024/5/27、ビッコミ:『月刊!スピリッツ』2024年7月号掲載)

パキッとした絵がかっこいい! 良い感じにくだらない! 意外にちゃんと熱い!の三段階で惹きつけられる。いわゆるトーン的なものをほとんど(ひょっとすると全く)使っていないのでは。線の躍動感と白黒による表現のバリエーションが楽しい。

根茎葉「せんぱいノリオ」(2024/5/1、トーチweb)

結局何だったのかはよく分からないが、とにかく良い。謎の急展開が気持ち良く、妙な説得力がある。これもトーン的な表現が皆無かも。パキッとしていてかっこいい。特に最後のページがクールでお気に入り。

ふらみんこ「今日、オアシスで眠る」(2024/5/23、コミックDAYS:モーニング月例賞2024年3月期佳作)

空想と現実を行き来する構成が巧みで、シンプルな出来事がドラマティックに演出されている。ドラマを描くにはやや画風が可愛らしいようにも感じるが、キャラの雰囲気など含めて上手くバランスがとられていてすごい。さりげない地力を感じる。

西村たまじ「尻から生まれた尻太郎」(2024/5/27、コミックDAYS:関西コミティア70「4時間スピード漫画賞」期待賞)

最初の2ページでもう良い。4コマからコマ割りになるところ、タッチの変化、そして「尻太郎 17歳の夏…」のばかばかしさ。適当なようで情感があり、でもやっぱりボケて終わる。清々しい。

YØRI「恋は族車に乗って」(2024/5/1、ビッコミ:第10回ヤングスペリオール新人賞佳作)

1年ほど前にコミティアで入手した同人誌(短編集)で読んだ記憶がある。改めて読み、細やかで良いマンガだと思った。この読み切りまとめシリーズをやっていて実感するが、自分は基本的にさらっとしたちょっといい話が好きらしい。